有言実行を掲げる国際看護師みーやんのblog

英語力0から始めた国際人への奮闘 オーストラリアで看護師になるまでの波乱万丈の旅路と日常 をえがく

オーストラリアの妊活、妊娠&出産 ⑥~妊娠後期で判明した事~

Hello everyone! 

How are you doing? 

 

みなさんこんにちは!オーストラリア救急看護師であり、看護師メンターであるみーやんです!

 

最後の投稿からすでに25日が経ってしまっている!

時が過ぎるのはめちゃくちゃはやいー!

 

インスタグラムやFBでつながってくれている人はもう知っているかもしれないが、7月28日に無事3270gの女の子を出産しました!

出産についての色々は次のブログ⑦でお話させてもらいますが、今回はあっという間に過ぎてしまっい、詳細を記録することができなかった妊娠後期のお話をしたいと思う。

 妊娠期とそれぞれの検査

皆さんもご存じの方もいると思うが、妊娠には前期、中期、後期と三つの期間に分かれている。ちなみに英語では、1st tremester, 2nd tremester and 3rd tremesterと呼ばれる。

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妊娠期の週月数

3rd Tremester にはいると流産や死産なのどの危険性が大分減るということで、安心する妊婦さんもいっぱいいるのではないかとおもう。

私自身も、その時期あたりから、赤ちゃんグッツを買い始めたり、Maternity photoをやったり、周りへの報告をはじめたりした。ベビーシャワーを開いてもらったのもこの時期。

日本ではあまり見ない風習の一つ、ベビーシャワーは私自身も初めての経験だった。あれ、自分でオーガナイズしないんだね。

私の場合は、職場のみんながすべて準備してくれた。看護師仲間の一人がハイティー用の家具や食器などすべてレンタルして、自宅をパーティー会場に仕立て上げてくれました。

ベビーシャワーは大体が女性側が開催するものが通常らしいのですが、今はそのカップル両方の友達が集まってやったり、父親だけのベビーシャワー(ビールとオムツをもちあって祝うだけw)のものがあったり、赤ちゃんの性別を発表する会と併用して行ったりするそう。

 

 

ところで、妊娠期、どのような検診や両親学級みたいなものがあるのかをお話したいとおもいます。

 

私は、以前のブログでもお話したが、私立病院のシステムを使っての出産を決めたので、自分担当の産科の先生がいる。

オーストラリアでは私立、公立などどんなサポート下で妊娠・出産をしたいのかにより、利用するシステムが違うので、それを知りたいかたは下のブログに飛んでね★

 

 

nurses-words-and-actions.hatenablog.com

 通常、特に合併症やハイリスク妊娠出ない限りはその産科の先生との診療アポイトメントは次のようなスケジュールだった。

妊娠前期から妊娠中期:月に一回

妊娠後期:Week 27 ~35は二週間に一回

     Week 36からは一週間に一回

私が聞いた限りでは公立病院や助産師とのプログラムも同じようなスケジュールで健診がすすんでいくとのこと。(もしかしたら機関によっても違うので、それぞれで確認することをお勧めします。)

 

両親学級は、それぞれの機関によって提供されるものは違うようだが、私が出産を決めた病院では助産師とのプライベート面談とグループ面談が行われる院内の助産師プログラムを紹介された。

受けられるものは受けようとおもっていたので、両方を予約。

プライベート面談は妊娠後期に二回行われ、病棟内の説明、分娩室の設備などが知れる病棟ツアーをしてもらえる。そして、分娩がどう進んでいくか、自然分娩から帝王切開、痛み止めの種類にどんな選択肢があるか、そのプロセスやバースプランを話し合う機会がもうけられた。

 

 残念なことに、グループ面談はCOVIDのアウトブレイクがちょうどあり、ロックダウンになってしまったことからZoomでオンライン上で行われたが、通常は数名のカップルが参加するものが行われる。

 

産科の先生とのアポイトメント(私立病院で出産する場合)

ちなみに、毎回の診療では産科の先生がバイタルを測ってくれ、あかちゃんの心音の確認、簡易的なエコーをつかってのポジショニングの確認などをしてくれます。

その際妊娠期に出てくる色々な質問や変化を相談したり、出産の知識やプランを相談したりしました。

 

そして、妊娠期に必要なテストをオーダーしてくれるのもこの産科の先生。

私の場合は、家族に糖尿病の既往があったのと、アジア圏の文化背景があることから妊娠糖尿病の検査を二回(妊娠前期と後期)に行うことを勧められたので行った。

血液検査の他に、百日咳やインフルエンザの予防接種はいつぐらいに受けるべきかなどの指導もされる。ちなみに百日咳の予防接種はGPで無料でできるのと、インフルエンザは私の場合は 働いている病院で無料で受けたが、GPでも可能だそう。

 

その他どんな検査があるかというと

妊娠12週:エコー検査(NT Scan)血液検査と合わせ、染色体異常がある確率がどれくらいあるかを調べる検査。この血液検査では希望する場合は、性別の判別も可能。

 妊娠18~20週:エコー検査(Morphology Scan) は妊娠中期に行われるエコーで、胎児の細かな成長、解剖学的な発達などをみるもの。細かく採寸したりするので1時間くらいかかる。

 

妊娠後期に発覚した事

私の場合は妊娠後期に、産科のDrとの会話で成長度について色々きいていた所「気になるなら妊娠後期にもエコー検査で成長度合いをみることもできるけどやる?」のような軽いのりで 30週の頃、追加のエコー検査を行った。 

 

そして・・・

特に異常がないままきていた妊娠。

その追加のエコー検査、実は胎児に異常が見つかったのだ。

その日は私はお休みの日で、朝にエコーの予約が入っていた。毎回のエコーには旦那にも来てもらっていたので、通常通り二人で検査室へ。

技師さんに「ちょっと子宮頚口が短めだからあまり無理しないでね~」などの会話をしながら技師さんが胎児の心臓の部分を何度も何度もチェックしていることに気付く。

技師さんはとくに言葉を発する事はなくその検査が終了。旦那は職場にもどり、私はショッピングにでかけた。

 

その出先で携帯が鳴る。

「もういちどエコーの検査に戻って来てくれる?できるだけ早く。」

との事。なんだ、なんだと思い不安もあるなか車を走らせる。

そして、同じ技師さんに

「もう一度胎児の心臓をしっかり見て見たい。もしかしたら、胎児の心臓に異常があるかもしれない。エコーを解析する医師に違う角度をみてみないと確定診断ができないから見せてくれるか?」とのこと。

 

そこでさっと頭によぎったのは

「心室中隔欠損症かな・・・」

結構冷静なもので、母親というよりは、看護師の頭に切り替わる。

私の頭の中では

「胎児の心臓の先天的異常で、そんなに技師さんが慌てないということはそこまで大きな問題ではない・・・もしくは出産するまでは胎児の生命にかかわることではないいんだろうな・・・だったらもしかしたら心室中隔欠損症かな・・・」と考えていた。

産婦人科勤務の経験のない私でもパッと頭に出てくるくらい、かなりcommonな疾患。「そういえば看護の国家試験で勉強したな」という感じだった。

 

技師さんは確定診断をだすことの出来る立場ではなく、きっと聞いても詳しいはなしは出来ないことも分かっていたので、その日は「詳しい結果はまた追って報告します」とだけ言われ帰宅。

 

が、その夕方またしても同じ技師さんから連絡がきて

三度目のエコーをさせてほしいと。

「いやいや、これ もし私が医療従事者じゃなかったらそうとう心配するだろうな・・・」と思いながら次の日朝イチで三度目のエコーを受けに行った。

 

この時は流石に、何も赤ちゃんの状態の詳しい説明をしないで再検査をするわけにはいかないと思ったのだろう、同じ技師さんに同席した、ボスだろうと思われる人が 詳しい説明をしてくれた。

「前回のエコーから、もしかしたらし心室中隔欠損症が疑われる所見がみられている。この状態は珍しいケースではなく、ほとんどのケースは生まれるまで発見されることはないことも多い。あなたの赤ちゃんの場合は本当に小さなもので、多くの場合は生まれてから数年でその穴が自然に塞がれる。もし、塞がれない場合は手術などもあり得るが、出産するまでは特に問題はないであろう」

との説明だった。

 

私の頭の中では「やはり心室中隔欠損症だったかー」という受け止めだった。

ちなみに心室中隔欠損症は英語でVentricular septal defect(VSD)と呼ばれる。

多くは生後の小児科医の診察で、心雑音があることなどから発見されることが多い。軽症の場合は技師さんが説明してくれたように生後数年で自然に閉じるし、心雑音以外は特に症状が現れない場合がおおい。症状の度合いにより、呼吸状態や酸素化の状態に異常をきたしたり、激しい運動に影響を及ぼしたりする場合もあり、手術をする場合もある。



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この後、担当の産科医から、確定診断を受け、今後の予後の説明をうけた。そして、特に出産プランを変える必要はないとのことと、出産時異常があれば、小児科医がいつもスタンバイしている事、出産後心臓エコーを受ける必要があることを説明された。

また、その時30週だったため、もし34週以前の早産になりそうなら、NICUの設備がある大きな病院で出産をするように勧めるとの説明を受けた。

ちなみに上のエコー写真はbabyちゃんが親指を👍をたてている所。産科医にこの検査結果を聞きに行ったときの簡易エコーの写真である。

まるで、彼女は「私は大丈夫だよ~👍」と言っているかのような気持ちになったのを覚えている。

 

結果、特に問題なく34週をへて、38週6日目で出産にいったわけである。

 

 

心室中隔欠損症は4人に一人の確率であるコンディションで、先天性疾患のなかではcommon コンディションであることを改めて再確認した。そう考えると本当に、命を授かって、それを9カ月も継続して 出産するってほんとうに奇跡のようにありがたいことなんだって思う。

 

 

次回のブログでは出産についてお話できればいいな~と思う。

 

それでは。