有言実行を掲げる国際看護師みーやんのblog

英語力0から始めた国際人への奮闘 オーストラリアで看護師になるまでの波乱万丈の旅路と日常 をえがく

忘れられない3次救命救急でのケース

Hi everyone! 

 

How are you doing? 

オーストラリアで看護師になりたい日本人看護師のための、オーストラリア現役看護師メンターのみーやんです!

 

初めましてのかたも、常連さんもWelcome Welcome! 

クリスマスが過ぎて、年末のこの時期なにをしなきゃならないかってどうしてもガレージの掃除をしたくて一昨日からずっと

「しなきゃしなきゃ」と考えて昨日は頭痛してきて結局ソファーから立ち上がることが出来ず。今日やっとガレージの掃除をしました。

 

いらない物を整理したり、歩く場所ままならないガレージを見る度にイライラしている気持ちこそが不健康的だなとおもった。

でも、頭の中をすっきりさせたくてもできない時ってあるよね。

特に看護師という仕事をしているからこそ後に引きずるやるせない気持ち。みなさんも経験したことありますよね。

 

度々あるけど、その時の事をお話したい。

こんな時代だからこそ医療従事者、看護師、だれかをお世話しているお母さんや介護者

全ての「誰かの為になりたい」という貢献心の高い人誰にもつながることだと思うので、年が明ける前にお話しておきたい。


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あれはもう10数年前の話。

私が都内の某病院の救命救急で働いていた時の話。

その日は夜勤。私の病院の救急は初療看護師は一人配置されていて、その初療室の隣には20床の重症治療ができる救急の入院ベットがある救急で働いていた。初療室で一命をとりとめた患者さん(処置、CTやx-rayなどの検査、血液検査をしてある程度安定させてから隣の重症治療ができるベットに移動になる)私はその日、入院番でありつつ、初療看護師が休憩中に初療を担当していた。23時位。初療担当の看護師が休憩中に私が救急車で運ばれてきた患者さんを初療室でみていた。

 

その患者さんは意識ははっきりしていたけれど、お酒を飲んで階段を8段ほど落下、頭部外傷と口腔内を落ちた時にぱっくり切ったのか口から出血していた。意識レベルはクリアでジョークを言いながらCT,頭部と口腔内の傷を縫って入院ベットへそろそろ行こう。そんな感じだった。でもヘモグロビン、プレート値が少し低め。

 

しかしながら、患者の血圧はちょっと低め収縮期血圧92mmhg。そんなに致死的な血圧ではないので輸液を早めに投与しつつ様子を見ることにした。患者は意識もクリア。

そうこうしているうちに、プレート値(血液を止血する能力があることの指標になる値)が下がり続け、一度止まった口腔内の出血がじわじわと再出血しだす。

 

そこから輸血などをしながら出血源を探すべく検査を行ったがどこが大きな出血源かが分からないまま、初療室を出て重症治療のできるベットへ移動。私がずっと初療を受け持っていたからそのままその人の入院から受持ちまで持つことに。そこからは怒涛の様な夜だった。

慢性肝疾患があったその患者は出血源をを見つけるために内視鏡をすることに。同意を口頭でとる医者。内視鏡をする消化器の医者が救急へ来る。さて始めるという時に大量吐血。血圧がみるみる落ちて、誤嚥したのか酸素飽和度が下がる。挿管する。

とにかく吐血した床の血の水たまりを避ける暇もなくショック状態への対応。輸血。輸液。。。

とにかく23時患者を受け入れてから朝7時までnon stopでこの緊迫感の中対応したが、結局日勤へ申し送りし数時間経ったのちその患者さんは目をさますことはなかった。

 

あまりの、ショックさにめちゃくちゃ疲弊しているのにすぐに家に帰ることが出来ず

数時間病棟にのこる。先輩と医者と振り返るをしながらやるせない気持ちを共有する。それでもフレッシュな事すぎて医者も私も多くを語ることはなく時間が過ぎた。

結局、朝8時で終わる夜勤10時位まで残って患者さんの生末を見届け帰宅した。

 

家に帰っても疲れているはずなのにねられず。

頭の中で患者さんとの会話や場面場面が何度も何度も繰り返される。

あの時こうしたら、ああしていたらもっと早くに出血源が分かっていたら・・・私に何ができたのか・・・

何度も何度もかんがえた。

うっすら眠りに入っても何度も何度もモニターのアラームや人工呼吸器のアラームが鳴り響き 深い眠りにはいることが出来なかった。

 

その状態は数日続いた。

 

10数年たった今でも鮮明に覚えているケース。

この様な経験は何度もあるからこそ

人をケアする側の人に言いたい。

Self-care is not selfish. 

自分の心と身体をいたわれなければ人をケアすることはできない。

 

だからこそ、自分の身体やマインドに敏感になってほしい。もし、辛い思いをしていたらSOSを出すこと。いたわることが必要。

特にこれを読んでいる看護師さんたち。たぶん看護師さんたちの多くは誰かの為になりたい、サポートしたいと思うがままに、自分の事をないがしろにしてしまう癖ができているのではないかな?

根っからのGiverだからこそ、看護師になった人も好くなくないのではないかと思う。

だからこそ、自分の心と身体を見直すきっかけを作ってあげてほしい。

ヘルプが必要なら求めるべきだし、「No」と言えなくて色々なことをやってしまっているなら「No」という勇気を持たなきゃいけない。

「unconfortable」な会話になれなければならない。

自分の心と身体が疲弊しているなら上司に休みを欲しい、場所を変えたいなどの居心地の悪い・でも大切な会話をもた持たなければならない。

 

そして、あなたの周りで苦しんでいる人がいたら、気軽に声をかけてあげてほしい。

もっとオープンにこういう話をデキル環境を作っていこうよ。

 

 

そんな気持ちを込めて

年始2021年 一発目の一大イベント Wellness Summit 2021に参加させてもらいました。

テーマは「Women Thriving Together」

22名の様々なbackgroundの女性たちが集まって

それぞれの視点からWellnessについて語っています。

1月4日~8日まで


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身体の健康、心の健康、マインドの健康、

経済の健康、spritual な健康

とにかく色々。是非、気になる方は以下のリンクからPop-up facebook groupに入ってイベントに参加してね!

www.facebook.com

それでは!

また来年お会いしましょう!

 

Have a fantastic new year!