有言実行を掲げる国際看護師みーやんのblog

英語力0から始めた国際人への奮闘 オーストラリアで看護師になるまでの波乱万丈の旅路と日常 をえがく

細分化されているオーストラリア看護師の仕事

Hello everyone!

How are you doing?

 

皆さんこんにちは!有言実行を掲げる国際看護師みーやんです!

 

初めましての方も常連さんもWelcome Welcome! 

 

さてさて、今回のテーマは

細分化されているオーストラリア看護師の仕事


f:id:NURSES_words_and_actions:20200927155417j:image

 

オーストラリアと日本の看護師の仕事の内容で大きな違いはなんですか?という質問をよくいただく。

その答えの一つに

オーストラリアの医療現場は日本に比べて業務が細分化されており、日本ほど

看護師=患者の身の回りの事から治療まで全部おまかせ

 

という感じではない。

例えば

採血。採血は検査技師が病院で雇われていて(病院内にそういう部署がある場合もある)が来て採血する

 

なので、日本のようにあさ5時から10人以上の採血を一時間で回りながらコール対応するとかトイレ介助するとかをしなくてもよい。

ちなみに、救命センターでは末梢を入れるのが検査技師ができないので末梢が必要なひとは看護師か医者が末梢取りつつ採血もする。

 

移動や検査だし。患者の検査だしは、wardman とよばれる要はホテルで言うポーター(イギリス出身のひとはポーターと呼んだりするひともいる)みたいに患者を転床させるときや、検査に行くときは車いすや、ベットをおして連れて行ってくれる。

時には、患者の体位交換をしたい時や、ずり落ちちゃってる患者をベットの上の方に移動させたりする時も wardmanをよんで手伝ってもらったりもできる。

 

シャワー介助や食事介助。身の回りのシャワーや食事、清拭(オーストラリアではbed bath/ sponge bath)と呼ぶはAIN(Assistant In Nursing) や PCA(Personal Care Assistant)がやってくれる。しかしながら、病院によってはこれらのポジションの人があまりいなかったりもするので、そういう場合は正看護師がやる。

そして日本より病院で働く看護助手の割合が病院でも高いように思える。日本の大学病院や総合病院なんかではではめったにお目にかからない看護助手。いても、移動とか移乗などしかやらないイメージ。まあ、特養とかはちょっとちがうよね。日本の特養などで働く看護助手は、結構色々身の回りの事やトイレ介助、食介などをやってくれるけれど。。。

 

投薬や処置。これは正看護師Registerted Nurse(RN)と准看護師 Enrolled Nurse(EN)の仕事として、行われる。オーストラリアの准看護師は投薬や包交などもやってもいいので正看護師とほぼ同じことができる。

何が違うのかというとすべては看護師の指揮下で行われるということ。あと、管理薬(麻酔、準麻薬系の薬)の投薬は確認は一緒にしてもいいが、投薬自体はしてはいけないとことになっている。これも、それぞれのトレーニングを受ければ准看護師でも色々な看護行為ができるようになる。

 

お掃除。日本で看護師時代。環境整備だなんだといって患者の周りのふき掃除とかやったりしていた。こちらはお掃除の人が各部屋に入って、お掃除してくれる。トイレからベット周りまで。とても気の回るお掃除の人は患者さんの要望通りに様々 ものをアレンジしてくれたり。

 

配膳。日本のこれは看護師じゃなくても出来るだろうという業務の一つに配膳がある。よく朝のめちゃくちゃ忙しい時間に検査だしの準備や、オペだし、薬や点滴交換、トイレ介助に口腔ケアなどなどの合間になぜか看護師が配膳していた。特に食パン。よくあまりにも忙しいからよく焦がしては患者に笑われていた。。。

なぜあれは看護師がやらなきゃいけないのか・・・不思議である。

治療職の確認だって指示通りにしてあれば問題ないはず。。。

あの配膳・下膳だけでも看護師の業務からはずれれば本当に楽になるのに。。。と思う。オーストラリアはケータリングの方が各部屋に届けて、下膳もしてくれる。さらにお茶の時間にはお茶とお菓子をだしてくれる。もちろん糖尿病の人には砂糖ではなく糖尿病患者用のスイートナーを使ったりするようにと教育もされている。

 

 

などなど、

でも、他の英語圏はどうなんだろう?

ちょっと調べたり、聞いてみると

実はオーストラリアの看護業務日本に比べてすごく細分化されていて他の人がいろいろやってくれていいなーと思っていたけれど、実はオーストラリアはまだまだ甘かった。

 

聞いたところによると、

UKの医療現場はもっと細かく分かれていて、

ECGをやるのも専門の人が来てやってくれるそう。Nursing Auxiliary(NA)という役職の方がグレードやトレーニングにもよるが、清拭から食介、採血・抹消確保・バルーン挿入もするそう。

カナダではCare AidやLicensed Practical Nurseが投薬、処置、朝のケアなどをしてくれるそう。

アメリカでは日本でいう看護助手のようなことをするのがClinical Nurse Assistant (CNA)で、身の回りの介助からバイタル、グレードによっては与薬もしてくれるそう。そして知ったのが、Medical Assistant。この資格は幅広い分野で雇用主によっても違うようだが、採血をしたり、外来でのトリアージの様なものをしたり、それに基づいた検査を依頼したりするらしい。(これは医師や看護師の指示のもとに)そのほかにも会計、データ入力、保険の確認、などもやる場所もあるらしい。

 

この様に日本の看護師の仕事とされていることはさらに細分化され、様々な役職の人の業務にすることで、正看護師の負担はかなり減るし、もっと必要な所に集中できるのであろう。病院としても、高い給料を沢山の正看護師に払うよりも、准看護師や看護助手にある程度の事をやってもらう方が効果的なのではないかな。

 

ここで一つ、看護師業務は日本より少ないが、仕事がないわけでも、ただ指示を出してなにもしないわけではない。その分責任のある仕事はやまほどあるわけで、そのENやAINが介入してくれたことを、もう一度確認して、患者に変化がないか異常がないか、医師と相談して治療変更や追加を実施する、実施を指示してそれをまた確認するのも正看護師の仕事。

 

そう考えてみると、日本の看護師さんはすごいな~

と頭が上がらない。

 

もう少し日本もそういう面で負担を減らしてほしいものだ。

 

では

 

See you soon and have a wonderful day!

 

 

 

 


人気ブログランキング