ホリスティック看護 日本とオーストラリア
Hello everyone!
こんにちはー‼
有言実行を掲げる国際看護師ことみーやんです。
精神疾患についてのブログにとてもポディティブな感想をいただきました。すごくうれしい!
ありがとうございます!
医療者だから思う実際とか知る実際とかほんとに色々ある。自分が何か悩んでいるとか自分の大切な人が悩んでいるなどでも
色々考えることがあるし、実際に同感できることやこんな考え方もあるよ ってなこと
あったら聞きたいので是非コメントかインスタグラムのメッセージにくれると嬉しいです!
さて、今回は日本とオーストラリアの看護観のちがいを話したいと思う。
働き方とかお給料とかはおいておいて、
看護観って??
って思う方いるかもしれないんだけど、
看護師としてどんな看護を提供するか、どんなところに視点をおいて看護をするか。
これはあくまで、私個人の視点なので。と前置きをしたうえで、
今回はメンタル的なこと。根本的なことがオーストラリアと日本に大きな違いがあると思う。
それは。。。
Holistic Care. ホリスティックとは・・・
体だけでなく心を、心だけでなく体を、そしてその2つを支えている魂にまで働きかけることで、クライアントの生活の質を向上させることを「ホリスティックなケア」と表現しています。
日本の看護の素晴らしい事。それが、このホリスティックな見方、そして働きかけ方を重視しているということ。
オーストラリアに来て、オーストラリアの看護学科で看護を学び直し、
オーストラリアの学生という立場で病院実習をし、
現在3年目の看護師ですが オンコールの看護師として働いたのも含めて、老人ホーム、一般病棟(外科・内科・リハビリ)、救命センターで働いた。
そして思ったことがこの違い。
日本の看護師は記録とか、計画とか大変だったけど
結果、患者さんの疾患や、症状だけにとらわれず、よりそった看護をしていたと思う。
その疾患や症状の背景にある、その患者さんの内面、生活背景、住み方、家族関係、数えたら入りがないほど”人”を中心として
様々な介入がされていた。
清潔行為の介助一つにも足浴、手浴、
服薬指導にエンゼルケア
退院指導に家族ケア
日本の看護にはもっと心と心のつながりを大事にする看護がなされていた気がする。
オーストラリアの看護師の日常
例えば、
オーストラリアの看護師業務は
投薬から始める。
例えば日勤。朝、申し送りを済ませた後、
患者は朝食を済ませたころ。
看護師は朝の内服、抗生剤、などを回る。日本とちがって一人ひとり患者が処方されている薬が各病室のカギのかかるロッカーか、受持ち部屋分の薬が入っているカートを押して部屋を回る。
看護師は薬の指示をみながら一つ一つ箱から取り出し患者に渡す。
(これめんどくさい。日本見たいに袋分けされていないし、薬箱がから取り出すさい、指示の薬名が成分名で書かれてるけど薬の箱にはジェネリック名でかかれてて名前がちがう。この逆もある)
その際バイタルを測るひとは測る。
ちょっとした会話をしながら良く寝れたとか 便秘ではないかとか
もし便秘気味とかだったら、頓薬で出されている下剤をあげながら・・・とか
そして服薬が終わったら
シャワー介助
シャワー介助拒否したら「拒否したって記録にかいといてー」くらいで
手浴とか足浴とかしたことがない。(したからどうとかじゃないけど・・・)
ベットを作る。患者がシャワーしてる最中とかが一番多いかな
シーツを毎日交換。(これは日本でやってた??覚えてないけど・・・曜日で交換の日が決まってた気がする。
寝たきりの人の場合は一日おきにベットバスとシーツ交換
そうこうしているうちにteaタイム。
朝の回診で追加された薬や抗生剤の処方、投薬
昼食ー食事介助が必要なひとは看護助手がいる場合はお願いする。
自分たちのランチをし
記録などをする
そして3時とかには終了。
とな感じ。
分業制
オーストラリアの医療は分業制。薬剤師が薬のこと、リハは理学療法士、作業療法士、採決は採決担当のパソロジーの人。移動はワーズマン。などなど
それらが連携してコミュニケーションをとれてれば全く問題ないのだろうけど。。。
ー退院する患者さんに服薬指導しないのかきいたら、「それは薬剤師さんの仕事でしょ」っと学生の時言われた。
まあそうだけど
日本ではよく退院に合わせて一週間位前から自己管理にして毎回確認などしながら、患者本人が薬をきちんと飲めているかという所を計画、実施していたよね?
ー看護師は患者の計画を立てないのか?
とオーストラリアの看護師さんに学生の時聞いたら、「計画?なんのこと?」
「みんなフローチャート通りにやってればいいのよ」
と。
日本にもあると思うが、何と呼ぶか忘れてしまった。
様は前もってある予定表のようなもので、盲腸切除とかのように毎回決まった道筋を通る場合、その予定にそった看護観察ができるようにするもの
が各患者の記録に織り込まれている
私が看護師の時は各患者にプライマリー看護師がついて計画を練ったものだ。
これも時代なのか!?
看護モジュールについて調べてみた、
それにはプライマリーナーシング *1、チームナーシング*2、モジュールナーシング*3 などとあり、それぞれ病院によって違う。
私の言っているプライマリー看護師がつくというのがプライマリ―ナーシングですね。でもこれをチームでさらに見たり、モジュールごとで見たり混合の場合が多いと思う。
オーストラリアはチームで患者を持つときもモジュールで持つときも病院によって違うが、計画を立てることはなかった。。。
それにあたるのが入院時アセスメントだと思う。そのアセスメントで転倒リスクのある場合は転倒用の✅リスト、褥瘡のリスクがある場合は褥瘡観察用紙的なものをそれぞれの記録に入れるなどをして 観察項目などを追加する。
日本に比べてとても完結になっているのはいいが、
患者それぞれに沿ったものかといえばそうではない。(だから定時で上がれるんだけど。。。w)
リハビリも、事細かくどういうことは自分でやるのか、
どういう事にヘルプが必要か、看護師がリハビリの理学療法士さんと連携して計画を立ててた気がする。
オーストラリアでそれを聞いたら「リハビリはPT OTの仕事だからね」
と。とてもいい看護師さんはリハさんや患者本人と会話して日常に取り入れたりしていたが、そんなことをやっている看護師は少ない。
だからなのか、退院したはずの患者さんがその日のうちに救命に帰ってきたり、次の日にやっぱり家で見れません、ってなって戻ってくることが多々ある。(本当にしょっちゅう)
日本特有のケア
エンゼルケア。これは本当に日本独自だと思う。
オーストラリアにはエンゼルケアが存在しないのかわからないが、今まで行った病院ではとくにエンゼルボックスなるものはない。
死後、家族に来たい服を持ってきてもらうとか
そういったこともない
オーストラリアでそれを聞いたら「それは担当の会社の人がやるから」
と言われた。
と言っても、すべてがすべてそうではないこともあって、
以前一緒に関わった終末期の患者さんが亡くなった時、
その人には特別な宗教があって、その宗教内での特別な儀式を行うという事でその現場に立ちあったことがある。オーストラリアは多民族国家だからこそ、それぞれの宗教や、信仰、その習慣を尊重することは上手にできていると思う。
でも、この経験以外は死後の処置も業務的にこなされていた。(これが日本の宗教上の習慣なのかも。。)
だからなのか、看護というよりか、医師のアシスト的な側面が多い気がする。
うまく説明できないけど。。。
人と人のつながり、ホリスティックな看護を重視している日本の看護に比べて
オーストラリアの看護は医療そのものを重視している。。。そんな感じ。
だから症状が改善したら、
退院。。。
病院の在院日数は短いけど。。。
もちろん退院前アセスメントはされるが、私からみるとホリスティックなアセスメントがあまり効率的にできていないのじゃない場合が多いような気がする。
大学ではHolistic Care とよく課題や、授業に出てきたけど、実際 医療に取り入れられているのかな?もちろん病院内に神父さんがいたり、リハビリにYogaが取り入れられたりしているのはあると聞いたけど
こんなにホリスティックケアというならもっと身近なところで患者ケアに取り入れたらいんじゃないかなーと思ったりもする。
だって、やはり身体の異常と心/感情、魂/エナジー。。。って切っても切り離せない。
身体の異常が心に影響を与えたり、それとは逆で心が病んでいる、ストレスを多く感じていると身体の異常にでたり、負のエナジーを全身から放っているひとは考える事、行動にその影響が出たり・・・
そういうのって本当に大きいと自分では思う。
最近、アメリカNYの人種差別でおきた警察に無害な市民を死に至らしめたというニュース。沢山の人が怒りや憤りをSNSで発信しているなか、このひとは、どうやったらその負のエナジーをニュートラルに持っていくことができるかという事を話していて、すっごく共感して、もっとホリスティックケアについて学びたくなった。
本当に素敵な女性っていろんなところにいるもんだ!
最後になったが、
いつもオーストラリアの看護師について書いているとオーストラリアは労働条件が最高で、分業制でいい楽!
って言っているけど
看護の質なら日本!負けない!と思う!
自分が患者なら日本で診てもらいたいかな。。手圧い感が。。
ということで、今日も最後まで読んでくれてありがとうございます!
それでは
See you soon and have a wonderful day!