有言実行を掲げる国際看護師みーやんのblog

英語力0から始めた国際人への奮闘 オーストラリアで看護師になるまでの波乱万丈の旅路と日常 をえがく

医療従事者として大切なこと

Hello everyone! こんにちはー!

 

有言実行を掲げる国際看護師ことみーやんです!

 

初めましての方も 常連さんの方もWelcome Welcome!!

 

医療者として忘れてはいけないこと。

 

それは私たちのJudgementがその人の人生を変えるかもしれないこと。

 

よくも悪くも。

 

私の看護師になった一つの理由に 

 

看護の力でなにか人の人生・経験そのものに影響を与えることができる

 

そんな理由があった。

I want to be a person who can make a positive change in someone's lives. 

 

だからこそ自分の戒めとして覚えていかなければならないこと。

 

それは

 

影響を与えることができるということは それがマイナスに働くか ポジティブに働くはその人の能力、経験、メンタリティーにかかってくる。

 

もしあなたの祖母が90代、認知症をもっていて それでも自宅で夫婦2人で幸せに暮らしているとする

 

なかなか新しいことを覚えることはできないが、買い物に行ったり日常の事をするのにはとくに問題はない

 

そんなあなたの愛する人が

 

急な心筋梗塞を起こしたとする

 

救急車を呼んだが 

 

その救急隊があなたのおばあちゃんを連れて行ったのは

 

心筋梗塞の治療ができない病院だったらどうする?

 

ここで心筋梗塞とその治療についてはなしておきたい

 

俗にいう心臓発作、急性心筋梗塞は、心臓の血管のどこかが血栓や動脈硬化により狭くなっているまたは、完全に閉鎖されることで心臓の血液循環が滞ることでその血管が栄養しているエリアの動きが悪くなる/全くなくなってしまう状態のこと。

 

心臓の動きはとてもきめ細かい電気信号のようなものでその動きを保っている

この心臓発作でできた心臓の筋肉の動きの障害(心筋の壊死という)によって この電気信号が妨げられる

 

それによってさまざまな体の弊害が出てくる。そこで大切なのは心臓の閉塞している血管をみつけて より早くその閉塞を改善させること!

 

だから 胸痛で救急車が呼ばれた場合、どんなことが起こるかというと。。

 

救急隊がすぐさま心電図をつけてその心臓の電気信号を確認

 

そこで心筋梗塞のサインがでたらすぐに 心血管カテーテル検査、処置の24時間できる病院に連絡そしてサイレンをならして直行

 

その病院では救急車が急性心筋梗塞患者を連れてくるという一報をうけて直ぐに

 

心血管カテーテル室(カテ室)の準備をし、

 

医師 技師 カテ室看護師が総動員

 

どんな夜遅くても朝早くても 到着5分以内に検査、治療ができる状態を準備する

 

東京の救命で働いていた時

 

救命センターのベットに移動したと同時にそれはもう素早いあっという間(5分以内)に

 

カテ室に移動、治療を開始する そのくらい時間との勝負なのだ。

 

なのに。。。

 

もし救急隊の独断の判断で 痴呆があるという理由で カテ室の無い病院に心臓発作を起こしているおばあちゃんを連れて行ったらどうする?

なぜその救急隊はそういう判断を下したの?

 

心臓発作に気づかなかったの?

 

だからその情報を救命に提供しなかったの?

 

それとも知っていて隠していたの?

カテ室のある病院が遠いから 面倒くさいから 認知症だから 予後が悪いから 連れて行かなかったの?

 

そのおばあちゃんは痴呆はあっても身体的には何も問題がない

 

誰が治療をするかしないかを決めるの?

 

私たち医療者はその知識があり、その判断ができる

 

でもその判断をするのは私たち医療者ではなく

 

患者本人なのだ。もし患者が痴呆などで判断できないのであれば、家族がどの様望むのかそれがカギとなるのは言うまでもない。 

 

もちろん医療のことも何もわからない患者、家族がその場で判断を下すのは不可能に近い

 

だからこそ医療従事者はより多くの選択肢を得られるような環境を作る必要がある 

 

このケースで行ったらこのおばあちゃんは完全に24時間カテ室対応の病院に行くべきだったし

 

その選択肢を医療従事者の手で奪い取られるべきではなかった

 

カテーテル検査、治療をしていたら予後がどうだったか、むしろこの検査をできたかどうかは分からない。

 

でもそれは私たち医療従事者の判断することではないのだ

 

こういうことが起きると本当に悲しいきもちになる

 

だからこそ 私たち医療従事者ができることは?

 

自分の戒めとして書いておきたい。

 

医療従事者ー患者・家族の関係って 服従関係にあるべきではない。

 

知識のある医療従事者が決定権をコントロールするべきではないし、自分の個人的な先入観、信念を患者・家族に押し付けるべきではない。 

反対に患者が医療資源を乱用するべきではないし、医療従事者をabuseする権利もない

 

だからこそ、医療者は難しい病状でもできるだけわかりやすく状況を説明して すべての選択肢、利点欠点をすべて話したうえで

 

患者・家族が100%理解したうえで次のステップに進めようにする必要がある

 

患者自身も自分の健康に対しての知識、管理能力を育てる必要があるとおもう。

自分の意思決定は自分にあることを理解しておく必要があると思う。

 

それを踏まえたうえで

医療従事者としての在り方 知識や経験のまえに 根本的に大切なこと

 

それが貢献心 

 

誰かの役に立ちたい そういうメンタリティーが質の高い医療のカギになるのではないかとつくづく思った。

 

 

 

これから看護師、医者、救急隊もしくは医療に携わる人になる人

 

すでにそれらの医療従事者としてキャリアを積んでいるあなた

 

絶対忘れないで。


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では

 

See you soon and have a wonderful day!