有言実行を掲げる国際看護師みーやんのblog

英語力0から始めた国際人への奮闘 オーストラリアで看護師になるまでの波乱万丈の旅路と日常 をえがく

オーストラリアの新卒プログラムについて

Hello everyone! 

 

How are you doing? 

 

みなさんこんにちは!オーストラリアで現役救命看護師で、看護師メンターでもあるみーやんです!

初めましての方も、常連さんもWelcome Welcome!! 

 

今日も元気にやっていきましょう!

 

さて、今ちょうどうちの ナナちゃん(犬)の散歩から帰ってきた。毎日の日課の散歩中はいつも好きなポッドキャストを聞くのだけど、今日はいつもお世話になっているミツキさんのポッドキャストを聞いていた。

 

anchor.fm

そして、そのポッドキャストでゲストとしてお話していたチャコナさんのお話を聞いて、すごく刺激を受けた。実は対面でお会いしたこともあるチャコナさん。本当にお人柄もよくて、インスタグラムで書いているイラストもオーストラリアの看護についてすごく分かりやすく、上手に説明してくれている。

チャコナさんを知りたいかたは!

https://www.instagram.com/_chacona_/

 

そこでも話していたのだが

オーストラリアの新卒プログラムについてお話し見ようと思う。

 

オーストラリアの新卒のプログラム「New Graduate program」略してニューグラと呼ばれる正看護師の新人さんが利用する一年のプログラムがある。これは

簡単に説明して、このプログラムは新人看護師が看護業務により容易にスタートできるよう各病院で決められた教育やローテーション、サポートシステムをつかって新人看護師を一人前看護師へ育てるプログラムである。このサポートや教育、ローテションの仕方や量は各病院の規模や予算によってかなり差ががる。

 

このプログラムは12か月のプログラム。各病院、病棟の看護スタイル(受け持ち制なのかチームナーシングなのか)にもよるが、大抵のニューグラは先輩ナースと一緒に6から10人の患者を受け持つ。その担当人数はそのプログラムのどの時期にいるのか、重症度や何科によって変わってくる。

私の経験をもとに書いてみようと思う。


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オーストラリアの病院は大きく分けて、公立と私立に分かれる。そして、2021年3月の今現在ニューグラのプログラムは公立、私立病院と老人福祉施設で行われている。

 

それでは

はじめに公立病院から説明しよう。

公立病院は週ごとにヘルスセクターがあり、例えば、シドニーやウーロンゴン、バイロンベイのあるNew South Wales(NSW州)はNSW Healthが提示するニューグラプログラムに応募する。この募集は一年に一回だいたい(6月~7月)に行われる。

ブリスベン、ケアンズ、ゴールドコースト、サンシャインコーストのあるQueensland (QLD州)はQLD Healthが持つニューグラプログラムを受けるという事になる。

 

公立病院のニューグラの特徴は次のようである

  • 大きな病院、教育にフォーカスしている病院ほど、プログラムの内容は教育やサポートシステムが充実している。
  • 私が実習で行ったNSW州の病院は3か月ごとにローテーションし、違う科を経験することができる。(希望することも可能だそう。)また、小規模病院や田舎にある病院は一つの科でプログラムを行うこともあるようである。
  • 公立病院は特に、募集時点でも提示しているのだが、採用の参考として、採用の優先順位の高いのがオーストラリア人、次に永住権を持つ外国人、そして最後に永住権以外の働くけるビザを持つ外国人のようにある。このため、永住権のない外国人である私のようなカテゴリーに入る者は、優先順位最後の枠になる。
  • ただ、大都市でない田舎の病院(Rural area)にある病院では永住権のない外国人看護師も受け入れているという話である。なので、Rural nursingに興味のある方や、大きな都市にこだわりのないひとは受けてみるのがおすすめ。
  • 公立病院は、比較的福利厚生がよく、お給料も私立に比べよいそうです。
  • 大規模病院は新卒枠が大きいので、ニューグラ同士が月に一回あつまり、勉強会のようなものもある。ここで横のつながりができる。

 

私立病院のニューグラの特徴

  • 大きな団体が運営している大規模私立病院のニューグラプログラムは、公立の大規模病院と同じくらいといっていいほど、教育・サポート面も充実している。
  • 中小規模の病院は一つか二つの科をローテーションする事が多い。
  • 国からの運営で経営が成されていないため、外国人看護師も柔軟に受け入れている印象。(現に私の大学の同級生で永住権のない人も私立のニューグラのプログラムを通っている人が数名いる)
  • 給料や福利厚生面は公立よりは下回るらしいが、大差はない。
  • 大規模病院は新卒枠が大きいので、ニューグラ同士が月に一回あつまり、勉強会のようなものもある。ここで横のつながりができる。

 

老人福祉施設のニューグラの特徴

  • オーストラリアでいう老人福祉施設はナーシングホームやエイジドケと呼ばれる媒体で、大抵は一施設一人を受け入れる。全てのナーシングホームにこのプログラムがあるわけではなく、大きな色々店舗展開がある企業がニューグラのプログラムを持っている。
  • プログラムは病院同様12か月のプログラムで、新卒者で、看護のキャリアを老人看護で切り開いていきたい方を対象にする。看護助手(AINなど)としての経験が今まであるといいが、なくても採用基準に達する。
  • サポートや教育内容は各施設で異なるが、正看護師が日本でいうプリセプターのような形で数週間一緒に業務につき手取り足取り教えるようだ。
  • お給料は病院より安め。
  • 老人ホームなので、臨床技術より、リーダーシップや老人ホームで必要な医療・看護知識を中心に学ぶことになる。

 

という感じになっている。

皆、イメージできるようだといいな。

 

 

ちなみに、私はこのニューグラのポジションを使わず、中途採用枠で、私立病院の救命救急センターででフルタイムの役職を得た。

本当にありがたいことに、日本での経験を考慮してもらったわけである。

しかしながら、お給料はオーストラリアの一年目という扱いになった。これはなぜかというと、私が日本では専門卒であり、オーストラリアの大学を卒業しなければならなかったこと、そして、オーストラリアの看護大学を卒業し、資格を得た時点で外国人看護師の資格査定をする団体(ANMAC)に看護歴を査定してもらうのだが、私の日本の看護師歴は古すぎて経験として考慮されなかったという理由がある。

 

なので、本当にその査定次第。ま、どちらにしても正看護師として働けるようになったので本当に感謝である。

 

それでは次回は救命のニューグラプログラムについて書こうと思う。

 

では!

See you soon and have a wonderful day!